ダ・ヴィンチが3台体制となりました
横浜市立大学附属病院では2014年からロボット支援下手術(ダ・ヴィンチ手術)を導入し、これまでに院内全体で4,000件以上の治療を行ってきました。現在はダ・ヴィンチXi・5・SPの3台体制で運用しています。ダ・ヴィンチ5は触覚機能が加わり術者の操作性が向上したモデル、ダ・ヴィンチSPは1本のアームで手術を行うため切開創が少なく整容性に優れたモデルです。この2機種を同時に導入しているのは神奈川県内で当院が初めてです。
設備の数ではなく、「機会」の量
3台体制がもたらすのは、単なる設備の充実ではありません。診療科横断でダ・ヴィンチの手術枠を効率的に運用することで、手術待機期間を短縮し、より多くの患者さんに、より多くの若手医師が技術を磨く機会を届けることにつながっています。

3台であることの意味
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手術待機の短縮
複数の診療科でダ・ヴィンチの手術枠を共有し、効率的にスケジュールを組むことで、手術までの待機期間を抑えています。
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教育機会の増加
症例が回転しやすいため、専攻医・専修医が助手・執刀としてロボット手術に触れる機会を積み重ねやすくなります。
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疾患横断の一貫性
食道・胃・大腸など、消化管の複数領域に同じ精度の低侵襲手術を提供できる体制です。
消化管領域における導入の歩み
| 2015年7月 | 倫理委員会の承認を経て、胃がんに対するロボット支援下手術を導入。保険収載(2018年4月)前に20例を実施し、うち5例は胃全摘。術後入院期間は胃全摘で7日、幽門側胃切除で6日まで短縮。 |
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| 2015年10月 | 直腸がんに対するロボット支援下手術を導入。神奈川県内で最も早く保険適用となり、県内でも有数の症例数を重ねています。 |
| 2020年2月 | 大腸領域に最新モデルのダ・ヴィンチXiを導入し、低侵襲化をさらに推進。 |
| 2022年7月 | 結腸がんに対するロボット支援下手術も保険適用に。これにより大腸がん全般でロボット手術が可能に。 |
- 食道がん・胃がんの手術は施設基準(ロボット支援下胃がん手術10例以上の実施歴を持つ医師の在籍等)を満たした体制で行っています。
対象となる主な疾患
ダ・ヴィンチは消化管外科領域では主に以下の疾患に用いられています。院内では他に泌尿器科・婦人科・呼吸器外科などでも運用しており、3台の手術枠を診療科横断で共有しています。
- 食道がん(食道・胃グループ)
- 胃がん(食道・胃グループ)
- 直腸がん(下部消化管グループ)
- 結腸がん(下部消化管グループ、2022年7月保険適用)
安全に技術を習得できる体制
ロボット支援下手術の執刀には、開発元であるIntuitive社発行のロボット手術術者認定証に加え、院内の運営委員会が定める認定基準を満たす必要があります。専攻医・専修医は、見学・助手としての参加からシミュレーター研修、プロクター(指導医)同席のもとでの執刀へと、段階を踏んで技術を積み重ねていきます。世界で1,800万例を超える症例に用いられてきた実績のある機器だからこそ、腰を据えて着実にステップアップできる環境が整っています。
